学園前アートフェスタ2018 準備が進んでいます。

一般社団法人はなまるでは、「学園前アートフェスタ2018」のコーディネート(地元運営団体の補助/事務補助/作家招聘/広報補助)を、前川俊介さんと共に請け負っています。

 

「学園前アートフェスタ」は今年で開催4年目を迎える市民主導型の芸術祭です。

初年度から関わらせていただいている「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」も民間主導の芸術祭なので、一見よく似た運営体制に見えるのですが、今回、学園前の運営に関わらせていただくと地域にも運営体制にも様々な違いがあって、面白いなぁと思いつつ、沢山のことを勉強させていただいています。

 

大きな違いは、主体となる地元団体です。「はならぁと」は、各地域にあるまちづくり団体(NPOや任意団体や観光協会等)が受け入れ団体となり、事務局は実行委員会が雇っていますが、「学園前アートフェスタ」の場合は自治連合会が運営の主体となり、事務局は帝塚山学園内にあります。

「はならぁと」では、地元住民の主体性を持った参加をどのように促すかということが度々課題として上がります。受け入れ団体のメンバーは多くても実質「はならぁと」を動かすメンバーはたった数名で負担が大きく、かつ、当日のボランティア確保に苦労する、ということがままあります。一方学園前は、自治連合会が主体となっているので、ボランティア説明会を開くとかなりの数の地元住民が参加されます。

 

子ども向けのイベントを開いても、地元の主婦の方々がネットワークを活かして主導的に募集者を募ったり、運営を行ったり、自然と運営主体者が集まっています。

私も自分の住む地域には勿論自治会はありますが、こんな仕事をしていながらお恥ずかしいのですが、積極的に活動に参加はしていません…。各自治会の呼びかけでこれだけの住民が参加するというのは地域力、というのか、すごいことだなぁと感じます。絵画や音楽を学んでいる住民の方も多いですし、このような芸術祭にボランティア参加しようと思う住民が多いということが、文化力の高さを証明していると感じます。

 

企画に関しても、地元の方々の意向がかなり明確なので、基本的にはその意向に沿い、地元の皆さまの希望を叶えることを優先してコーディネートをしています。たまにすれ違いや急な変更があって戸惑うこともありますが、地元側に意思があるからこそのことなので、プラスに捉えて意見を受け入れるようにしています。

また、今後学園前アートフェスタが末永く継続されていくことを願い、コーディネート業務の委託先が変わっても双方に戸惑いが無いように、年間を通じて変わらない業務はなるべく地元の皆さまにノウハウを引き継ぐこと、作家や委託先に無理の無い予算の提案をはじめの段階で交渉しました。

 

今回は全体予算の減少もあり、過去展覧会よりも作家数やボリュームは抑えておりますが、全員が奈良出身・在住の作家ということもあり、ほとんどが今回のための新作だったり、作家同士のコラボレーションがあったり、在廊制作も行われたり、これまでとは違ったパワーを感じていただければいいなと思っています。また、地元住民の作品展や子どもたちの作品展示なども同時展示しているので、現代アート以外でも学園前という土地の面白さを感じていただければ幸いです。これまでの経緯をしっかりと継承して、展覧会だけではなく運営体制もより良い形に整えられればいいなと思っております。

 

今回展示に関してのチャレンジは、奈良の福祉施設「たんぽぽの家」で活躍する作家さんをエイブル・アートという形で括り、紹介せず、一作家として出展を依頼、他作家とのコラボレーションをしている点でしょうか。地元住民も、子どもも、障害者も、表現においての境界線を無くし、学園前という恵まれた土地だからこそ見えない様々な境界線への問いを投げかけたいと思っています。

 

来週からいよいよ搬入が始まるので、作家さんたちとともに頑張りたいと思います!

 

 

 

期間は、11月3日(土)〜11月11日(日) ※5日(月)休館 です。

詳細は、公式webを御覧ください。皆さまのお越しをお待ちしております。