天理市A.I.R「TARN」トークイベントに行ってきました。

天理市では、2021年に完成する「国際芸術家村」の完成に先駆けて、天理市本町通り商店街内でのアーティスト・イン・レジデンス事業を実施しています。

http://tenri-tarn.tumblr.com

 

今回、お友達のペ・ビョンウクさんが招聘参加されているということで、オープニングトークイベントに行ってきました!トークイベントには、今回の企画担当であるgrafから服部さん、出展作家のペさんと横山さんが登壇。

 

ヨーロッパを中心にすでにメジャーなアーティスト活動となっているA.I.Rが、なぜ今日本でも必要とされているのか。アーティストは翻訳家で、文化財や歴史という地域の試算を独自の視点で可視化し、現代に伝えることができる、と服部さん。こうして目に見えにくいプロジェクト型のアート事業やA.I.R事業の機能・役割をしっかりと言語化する、というのは大切だし必要だなとトークを聞いていて感じました。

 

韓国でも行政主導のA.I.R事業は増えているらしく、アーティストも住民の一人として世の中の要望(価値の視覚化やコミュニティの活性化)に答えていくのだ、とぺさん。ペさんの制作の態度は、「アーティストだからこうあるべき」とか「芸術とはこうだ」という偏った視点はなく、あくまで一住民としてアーティストには何ができるのか、と視点がフラットで素敵だなぁと感じました。

横山さんが話していた「アーティストも社会性を求められている」という指摘も確かにと思いました。アーティストによっては、生きづらい世の中と感じる場合もあるのかもしれません。ただ、現代芸術(に限らず表現とは)少なからず今の時代を全く無視はできないはずなので、コミュニケーションの得意・不得意はあるにせよ、「社会と関わっている」ことは必須といえるかもしれません。生きている以上、社会とは関わらざるおえないのですが。

 

とにかく、招聘作家お二人の考え方、人柄が選出された一番の理由じゃないかなと感じました。(はじめgrafさんの方で2-30組ほど候補のアーティストを挙げられたとのこと)勿論、展示作品も天理という地をアーティストの視点でしっかりと捉えていて面白かったです!

 

 

トークを聞きに来ていた地元で絵を描かれているというおじいさんが、天理の土や古墳、歴史をもっと反映させた作品を作って欲しいと意見を述べられていて、当然、そのような意見も地元側からは出るんだろうなと思いました。天理という土地性のどの部分を切り取るかは、やってきた作家の視点次第ですし、ある意味安直な「土」とか「歴史」が作品の表に出ていて、「あ、これは天理で作ったんだなー!」と分かりやすい作品が優れているかといえば、決してそうではないところがA.I.Rのアートの面白いところであり、難しいところですね。A.I.Rをする以上、作家からどのような作品が出てきても、地域はそれを受け入れてしっかり鑑賞して自分なりに考えて、次に前向きに繋げていこうという姿勢が大切なのかもしれません。

トークではアーティストから、与えられたリサーチ期間が長ければ長いほど、もっと地域性が反映されただろうと前向きな意見も出ていました。どこまでも素敵なお二人です。

 

おまけ。

トークの後のレセプションには天理の名産品がずらり!どれもオシャレ…!!

 

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